【報告】フランス：CNILがAIシステムを展開するためのステップをガイダンスとして公表

2024年8月8日　CNILがAIシステムを展開する場合に何を考慮し、実施すべきかをガイダンスとして公表している。基本は処理によって得られる利益と予測されるリスクを評価し、AIモデルの展開方法を決定することが出発点となる。社内開発モデルを利用するのか既成モデル(off-the-shelf model)を使用するかで検討すべきこと、行うべき対応は異なる。どちらを利用するかは、モデルのセキュリティとビジネスとの関連性を考慮して決定すればよい。また、モデルをどこで展開するかも重要な検討事項である。オンプレミス、クラウドインフラ、APIと大きく３つのカテゴリーについて検討すべきことを提示している。AI 開発者が外部事業者となる場合は、AIサプライヤーと委託契約または共同責任契約を締結することが推奨されている。誤用を防ぐためには社内ポリシーや社内憲章を通じてAIの使用を監督し、許可および禁止されたユースケースについて従業員をトレーニングすると共に、AI倫理委員会の設置を検討することが推奨されている。また、毎月定期的にモデルの有効性を評価することも望ましい観光として紹介されている。