【報告】ブロックチェーン:ドイツの連邦ネットワーク局がデータ保護に関する課題を指摘

2021年11月26日：ブロックチェーンに対する流行は少し落ち着いた感があるが、ブロックチェーンに内在する問題が解消されたわけではない。ブロックチェーンは本質として不変性がその技術の中心にあるため、データ管理者を特定することや、個人データに関する修正、削除、ポータビリティ等の権利行使が不能となる。また、多くのブロックチェーンは柔軟性を備えていないため、新たなセキュリティ攻撃手法が生じた場合に迅速に対応できないという欠点もある。ブロックチェーンを採用する場合は、データに責任を負う中心的なアクターが必要か、また、関係するアクター間でデータや取引の透明性を備えたトレーサビリティがあるかといった点を検討すべきである。