2020年6月4日の報告です。IABによるthird-party cookieに依存しないデジタル広告の在り方に対するガイダンスです。cookieの使用の終了はデジタル広告の終焉とも思われましたが、必ず代替策が生まれてくるものです。

【Background Facts】

  • 産業広告協会(Industry Advertising Bureau, IAB)が、デジタル広告のサードパーティCookieの代替ソリューションに関するガイドを公開しました。

【ビジネスとの関係】

  • ダイレクト・マーケティングに影響を与えるCookieの使用について
    • 背景:
      • Chromeでサード・パーティのCookieをブロックすると、基本的にサード・パーティのCookieは使用不能となる:
        • ただし、すべてのCookieの使用が終了となるわけではない:i.e. ファースト・パーティCookieには適用されない
          • これらは、ユーザーが直接アクセスするドメイン(ウェブサイト)によって保存される
        • この変更により、以下に述べるような抜本的な変更が生じる:
          • フリークエンシー・キャップは現在の形式では利用できなくなる
          • オーディエンス・ターゲティングに現在使用されているサードパーティのデータは使用できなくなる
          • 再ターゲティング(リターゲティング)及びほとんどの形式の動的ターゲティングは機能しなくなる
          • データ管理プラットフォームは、同じ方法でIDリンクを作成できなくなる
          • ラスト・タッチ又はマルチ・タッチ・アトリビューションは使用できなくなる
    • ターゲティング・データ:
      • サード・パーティのCookieの削除は、ターゲット広告キャンペーンを管理する能力に大きく影響する
        • i.e. キャンペーンのアドレス指定可能なユーザーに関連するデータポイントの標準ケースを使用する広告主または代理店は、ユーザーが特定の期間内にキャンペーンを表示する回数を制限することができない(e.g.フリークエンシー・キャップ)

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