【処分事例】ドイツ：ハンブルグ州当局が、金融機関の透明性のない与信決定について€49万の罰金を科す

2025年10月14日　ドイツハンブルグ州の金融会社がGDPRで定める「自動化された意思決定規則」に違反したとして罰金を科された。このケースでは良好な信用評価を得たにもかかわらず、複数の顧客が人間による監視措置を取っていなかったアルゴリズムシステムによってクレジットカード申請を拒否された。これらの顧客が説明を求めた際、同社は意思決定のロジックに関する明確な情報を提供するという法的義務を果たすことができなかった。このケース以外にも、2025年9月にハンブルグ当局の中間報告では、ハンブルク州データ保護及び情報自由委員会  (HmbBfDI) が、複数の事件において、違法広告、政府データベースの不正利用、個人のデータ権利の尊重違反などのGDPR違反に対し、合計約 77 万 5000ユーロの罰金を科したことが報告されている。