2020年6月2日の報告です。MTAの脆弱性への対応についてNSA(国家安全保障局)が勧告をだしています。

【Background Facts】

  • Exim Mail Transfer Agent(Exim メール転送エージェント、MTA)ソフトウェアの脆弱性に関する国家安全保障局(NSA)の勧告

【ビジネスとの関係】

  • セキュリティ:技術的安全保護策について
    • 背景:
      • Sandwormチームとして知られるロシアのサイバー・アクターは、少なくとも2019年8月以降、Exim MTAソフトウェアの脆弱性を悪用してきた
        • Exim はUnixベースのシステムで一般的に使用されるMTAソフトウェア
        • Debianなどの一部のLinuxディストリビューションにプリインストールされている
    • 悪用について:
      • 認証されていないリモートの攻撃者は、特別に細工した電子メールを送信して、root権限でコマンドを実行し、攻撃者に次のことを許可する
        • プログラムのインストール
        • データの改変
        • 新しいアカウントの作成
      • 被害に遭ったPCは乗っ取られたあと、Sandwormが制御するドメインからシェル・スクリプトをダウンロードして実行する
        • 特権ユーザーの追加
        • ネットワーク・セキュリティ設定を無効化
        • SSH構成を更新して、追加のリモート・アクセスを有効にする
        • 追加スクリプトを実行し、後続的悪用を可能とする
      • これらの攻撃に関連する次のIPアドレスとドメインは次の通り:
        • 95.216.13.196
        • 103.94.157.5
        • hostapp.be

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