【処分事例】英国：消費者への偽装的な自動音声マーケティング電話(ロボコール)に対して計55万ポンドの罰金

2025年10月3日　英国情報コミッショナー事務局 (ICO) はエネルギー会社2社に対し、有効な同意を得ずに約1200万件の違法な自動音声マーケティング電話をかけたとして、総額55万ポンドの罰金を科した。両会社は海外のコールセンターとアバターソフトウェアを利用していたが、受信者が英国在住の担当者からの電話だと思わせた。これらの行為は、プライバシー及び電子通信に関する規則(Privacy and Electronic Communications Regulations, PECR) 19条及び24条に違反し、意図的な規制回避の試みと認定された。ICOの調査により、規制当局を欺こうとする動きや、通話の真の出所を隠蔽しようとする動きが明らかになり、消費者プライバシーに対する重大な脅威が浮き彫りとなった。