【報告】EU：意図的に公開されたセンシティブなデータとパーソナライズした広告の関係についてCJEUが見解を表明

2024年10月8日　GDPRの「明白に公開された」個人データの解釈について欧州司法裁判所が判断を示した。それによると、特別カテゴリーに該当する性的指向についてのデータは、特別な保護の対象となるカテゴリーに該当し処理は禁止されているが、データ主体によって明白に公開されている場合はこの禁止は適用されない。しかし、明確に公開しているというだけの理由でパーソナライズされた広告を目的としたそれらのデータの処理を許可するものでもないと判断した。さらに、メタ社がパーソナライズされた広告を目的としてユーザーの個人データを集約し処理していたことは、明確な時間制限やデータタイプ間の区別がないため、GDPRのデータ最小化の原則に違反していると判断されるとした。